◆姓名は生命
名付けは親の一大仕事です。子供にもう一つの生命を吹き込むようなものです。名前の良し悪しによって、時には生命にもかかわる問題が生じます。ですので、姓名は“生命”だとも言えます。
◆良い名前とは
完全な名前というものはありません。病気もなく、悩みもなく、全てが順風満帆にいくことはありません。艱難辛苦を乗り越えてこそ、人は成長していくものです。人生の壁にぶつかり、それを乗り越えられる人になれるよう、名前を考えられたら良いでしょう。
それでは、良い名前とはどのようなものでしょうか。私が「良い名前とは?」と聞かれたときに、次の3つの条件に合う名前が良い名前であると考えます。
まず健康であること、愛情を持った人になること、そして知恵のある人になることです。
- 健康
- 親が子供に願うことは何でしょうか?やはり健康ではないでしょうか。
病気にかからない人はまずいないと思いますが、大病を患ってしまいますと、自分だけではなく、家族にも大きな負担になります。
健康であれば、働くことができますし、苦難を乗り越えることも、そう困難なことではないでしょう。
健やかに育つことが、何よりも良い名前の条件です。 - 愛情
- 人を愛すること、思いやりを持つことは、平和な家庭、社会を築くことができ、人生を豊かなものにすることができます。
人は一人では生きていくことは出来ません。家庭の中では、夫婦の関係があり、親子の関係があり、兄弟の関係があります。また友人の関係があります。そのような関係をより良く結ぶためには、愛情が不可欠です。
愛は、親から十分な愛情を受け、兄弟愛を育み、夫婦の愛として発展していきます。
家族や社会の中で互いに信じ愛し、自己中心ではなく、常に相手を思いやる人間関係を築かなければなりません。
愛情のある人間に育っていくことを何よりも願っています。 - 知恵
- 知恵のある人は、どのような艱難辛苦も知恵を持って乗り越えることができます。
お金や名誉・地位というものは、一時的にあったとしても次第に流れて行くものです。知恵があればいつでもお金や名誉・地位というものは獲得できるはずです。
生きる知恵を身につけることが、人生を歩む上で必要なことだと思います。
◆名付けの準備
まず、ご両親の姓名判断をして下さい。子供は親の影響を強く受けます。遺伝的なものもありますし、家系的な見えない力が働いていることもあります。
自分の子供もそのような影響を受けることを考慮し、名前を考えていきます。
そして、何よりも、先ほど述べたように、「健康」「愛情」「知恵」を心に思い描き、そのように育ってほしいという願いを込めて、名前を考えてください。
◆実際の名付け
名前に使用できる漢字は法律で決められています。常用漢字 1945字・人名漢字(人名用漢字別表)285字・ひらがな、カタカナ ・その他(ーゝゞ々)のみです。(ただし、今後増やす方向にあるようです。)
人格、地格、外格、総合運が吉数になるようにします。次の吉数表を参考にして下さい。
大吉数:1,3,5,6,11,13,15,16,23,24,31,32,39,41,45
吉 数:7,8,17,18,21,25,29,33,35,37,38,47,48
半吉数:2,4,12,14,22,27,34,36,42,43,44,50
大吉数だけとか、同じ数または一の位が同じ数に偏らないようにして下さい。そして、全ての運格の基本数を算出します。
基本数とは、画数の一の位、十の位を足していき、最終的に一桁の数にします。算出した基本数が同じ数にならないようにします。
(運格の計算方法は姓名判断についてを参考にしてください)
◆その他
その他、私が名付けの際に気を付けていること、お勧めしていることがあります。
一つは漢字の意味も重要だということです。画数ばかりに気を取られてしまいますと、意味のない名前になってしまいます。中国などでは、画数よりも漢字の意味を大切にします。
二つ目は、他の人にも意見を聞き、尊敬できる人に頼んでみるということです。名前の響きがおかしかったり、難読な名付けになっていないかを客観的にみてもらったりします。
◆最後に
子供は天からの授かりものであり、宝です。その宝物に名前を考え、付けることは、天へのお返しであり、良い名前を付けることは子供に対する愛情の表現に他なりません。
また、生涯をともに歩む「名前」ですので、良い名前は赤ちゃんへの最高の贈り物となることでしょう。